2018年3月30日
感染のリスクと日本の歯科医院の現状
歯の削りかす、血液、だ液などは、それらを介して感染症を引き起こす可能性があるため、現在歯科医院では徹底した感染対策を実施することが求められています。しかし、平成29年2月に公開された厚生労働省の調査結果では、歯を削る器具であるハンドピース(タービンなど)を「患者ごとに交換、滅菌している」と回答・実施している歯科医院の割合が日本全体で52%と発表されました。対策が不十分な歯科医院も依然として存在しているのが現状です。
徹底した感染対策、滅菌を当たり前に行っています
しっかりとした対策を行えば院内感染は恐くありません。当院では、患者さんが気づかない部分に至るまで、徹底して対策を行っています。対策①:ハンドピースを高圧蒸気で滅菌しています。
ハンドピースなど口に入れる器具は感染を防ぐため、高圧蒸気滅菌器、薬液滅菌、ガス滅菌などの各種機器にて滅菌します。
対策②:ハンドピースは患者さまごとに交換。目の前で滅菌済パックを開封します。
対策③お口に触れる他の器具も、高圧滅菌処理済のものを使っています。
コップやエプロンは使い捨てを使用し、治療に使用するミラーやピンセット、エキスプローラー(針のような器具)は、オートクレーブによる高圧滅菌処理の上、患者様ごとに滅菌パックに封入したものを使用しております。
対策④細かな粉塵もバキュームで処理
治療時に発生する飛沫や粉塵を口腔内バキュームを使って確実に吸引し清潔を維持しながら治療します。
対策⑤感染対策実施をマニュアル化し、スタッフで徹底して実施しています。
ハンドピースの滅菌処理や、手袋・マスクの着用などあらゆるスタッフの治療動作をマニュアル化し感染対策を徹底させています。